その掛け軸と床の間を通販関係に出してみたら、意外と好評で床の間があれば、和室が欲しい、と、要望がどんどん増え、応えているうちに、ひろえんや庭園と増えてきて、結局、すべてを引っ付けると一軒の家になってしまった。 実は最初は一軒家にすることなんて考えていなかったのです。(笑)
もともと私の作品は「光と影」というのが今のテーマなのです。 ドールハウスに限らず、人生もそうですが、光があって、影がある。 その表と裏を表現したいと思っています。
偶然ですが、私の「光と影」というテーマとバンダイの開発者の方のテーマが同じだったわけです。 それで作ったのですが、ただ、ライブハウスという箱にリトルジャマーを入れて、光で照らすだけではバンダイさんのテーマはあるが自分の主張はありません。 そこでライブハウスの横に路地を作って、若いストリートミュージシャンを一人おいてみたわけです。これが私の表現する「影」。 でもその影はいつかライブハウスのステージに立ってやるという、夢も、希望も、若さも、もった影。 決して負け組でない、それを表現してみた。 もちろん、このような思いを見た人が全員わかることはないでしょうが、一人でも気付くなり、感じるなりしてもらえるとうれしいですね。
塀の手前は現実の世界、向こうは少女の素直な世界。 捨てられた犬を拾ったとき、少女の胸のうちは、子犬を助けたことで正義のヒーローみたいなものですよね。 それが家に帰って、初めて現実の世界にぶつかった。 でも、黙って捨ててくるということはできず、いてもたてもいられずはじめてポスターにまちがった字で「だれかもらってください」と書き、やさしい人に拾われるのを待っているというストーリーです。
今は犬が捨てられていたら保健所に渡すのが当たり前という風潮ですが、本当にそれが正しいのかということをもう一度考えてほしいなという気持ちで作った作品です。
だから、パチンコ台が並んでいる店頭だけでなく、住み込みの従業員の部屋や、玉を磨く部屋があり、小さいながら神棚もあるちょっと怪しげな社長室もある。 (実は任侠の世界から足を洗い、かたぎの世界へ替わった経営者のパチンコ店と言う設定なのです。) 昔は履歴書不要で働けたので、駆け落ちしてきた二人が住み込みで働いていた。若い二人がここで、一からがんばろうという希望のある「影」を作ってみたかった。 だから、対照的に「光」のパチンコ店頭はキンキラの光にしている。
この作品に人は入っていないのですが、パチンコを楽しむ人や、従業員、2階の事務所の応接セットに足を投げ出して金勘定をしている社長(親方)や住込みで働く若夫婦など見る人が自分なりに想像してもらえれば、色々な人間模様が見えてくると思うんです。 私自身は貧しくても、好きな相手と駆け落ちした、若くて希望のある青年がいいかな、などと妄想し楽しみながら作った作品です。そ の他、各所に隠しアイテムが何気なく作ってあります。
よく作るのにどれくらいかかるか?と聞かれますが、作っている時間そのものは結構短い。 ただ、それを調べたり、資料を集めたりする時間は2〜3年かかることも多い。
作りたいもののリストというか引き出しをいっぱい持っていて、何か資料が集まったら、その引き出しに資料1とか2とかと入れる。 次に何か集まればまた、引き出しに入れていく。 そのうちどれかの引き出しが70%ぐらい貯まったら、作りはじめるというのがパターンですね。
好きなことをしていていいですね、とよく言われますが、実際中々製作が進まなくて、スランプになるときはあります。 そういう時は、それこそパチンコに行ったりしますね(笑)
最低限度、表現したい物を作れる基礎的な技術は必要ですが、そこから自分の表現の世界へ進む人と、小さいものへの精度を追求する人とに分かれると思います。 2次元は絵画、3次元はミニチュアとすれば、われわれの目指すのはミニチュアを使って自分の表現したいものを作るアーティストだと思います。
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作るきっかけは何だったのですか?
その過程で掛け軸の小さいものなどを作っているうちに、床の間を作ってみたのです。
それが12分の1の古民家ミニチュアのきっかけですね。
その掛け軸と床の間を通販関係に出してみたら、意外と好評で床の間があれば、和室が欲しい、と、要望がどんどん増え、応えているうちに、ひろえんや庭園と増えてきて、結局、すべてを引っ付けると一軒の家になってしまった。
実は最初は一軒家にすることなんて考えていなかったのです。(笑)
もともとジャズというのは、黒人が奴隷生活での辛い思いを、音楽で表現して生きる糧にした歴史がありますよね。その開発者の方は、そのジャズ自体が「光と影」だとおっしゃり、リトルジャマーでは、ライトで照らして後ろに影が映る・・・そういう形で「光と影」を表現していると。そこに共感した部分はありますね。
もともと私の作品は「光と影」というのが今のテーマなのです。
ドールハウスに限らず、人生もそうですが、光があって、影がある。
その表と裏を表現したいと思っています。
偶然ですが、私の「光と影」というテーマとバンダイの開発者の方のテーマが同じだったわけです。
それで作ったのですが、ただ、ライブハウスという箱にリトルジャマーを入れて、光で照らすだけではバンダイさんのテーマはあるが自分の主張はありません。
そこでライブハウスの横に路地を作って、若いストリートミュージシャンを一人おいてみたわけです。これが私の表現する「影」。
でもその影はいつかライブハウスのステージに立ってやるという、夢も、希望も、若さも、もった影。
決して負け組でない、それを表現してみた。
もちろん、このような思いを見た人が全員わかることはないでしょうが、一人でも気付くなり、感じるなりしてもらえるとうれしいですね。
銃砲店(ガンショップ)が見えますが・・・?
昔、彼は銃の不法所持で捕まったことがあるのですね。
銃を楽器に変えて新たに出直そうとする気持ちを表現するため、銃砲店とミュージシャンを登場させています。
当時、貧しい黒人が生きていくには、銃かクスリか楽器かグローブしかなかった。
これも又、社会の善と悪、光と影です。
この電信柱と塀だけのシンプルな作品のストーリーは小学校か幼稚園の女の子が犬を拾ってきたけど、家で飼えないと言われ、仕方なく犬を捨てるという設定です。
塀の下に赤いクツがあるのは、節穴から誰かいい人に拾ってもらえたらいいな・・・と気になってのぞいている光景です。
塀の手前は現実の世界、向こうは少女の素直な世界。
捨てられた犬を拾ったとき、少女の胸のうちは、子犬を助けたことで正義のヒーローみたいなものですよね。
それが家に帰って、初めて現実の世界にぶつかった。
でも、黙って捨ててくるということはできず、いてもたてもいられずはじめてポスターにまちがった字で「だれかもらってください」と書き、やさしい人に拾われるのを待っているというストーリーです。
今は犬が捨てられていたら保健所に渡すのが当たり前という風潮ですが、本当にそれが正しいのかということをもう一度考えてほしいなという気持ちで作った作品です。
これも私の中では「光と影」ではないかな・・と思います。父親がパチンコの景品を抱えて帰るのを子供は楽しみに待っている・・・そういう時代のパチンコ屋のいいところを出したいですね。
だから、パチンコ台が並んでいる店頭だけでなく、住み込みの従業員の部屋や、玉を磨く部屋があり、小さいながら神棚もあるちょっと怪しげな社長室もある。
(実は任侠の世界から足を洗い、かたぎの世界へ替わった経営者のパチンコ店と言う設定なのです。)
昔は履歴書不要で働けたので、駆け落ちしてきた二人が住み込みで働いていた。若い二人がここで、一からがんばろうという希望のある「影」を作ってみたかった。
だから、対照的に「光」のパチンコ店頭はキンキラの光にしている。
この作品に人は入っていないのですが、パチンコを楽しむ人や、従業員、2階の事務所の応接セットに足を投げ出して金勘定をしている社長(親方)や住込みで働く若夫婦など見る人が自分なりに想像してもらえれば、色々な人間模様が見えてくると思うんです。
私自身は貧しくても、好きな相手と駆け落ちした、若くて希望のある青年がいいかな、などと妄想し楽しみながら作った作品です。そ
の他、各所に隠しアイテムが何気なく作ってあります。
だから作り上げるのはかなり想像力が必要でした。
パチンコ屋に限らず、平安時代の貴族の建物や着物などは記録が残っているのに、庶民の記録はほとんど残ってないでしょう。
貴族の資料はあるが、庶民の生活というのは残らない。
だからよけいそういうものを3次元で作って生きたいという思いはあります。
よく作るのにどれくらいかかるか?と聞かれますが、作っている時間そのものは結構短い。
ただ、それを調べたり、資料を集めたりする時間は2〜3年かかることも多い。
作りたいもののリストというか引き出しをいっぱい持っていて、何か資料が集まったら、その引き出しに資料1とか2とかと入れる。
次に何か集まればまた、引き出しに入れていく。
そのうちどれかの引き出しが70%ぐらい貯まったら、作りはじめるというのがパターンですね。
好きなことをしていていいですね、とよく言われますが、実際中々製作が進まなくて、スランプになるときはあります。
そういう時は、それこそパチンコに行ったりしますね(笑)
例えば、瓦は普通下から上にみるでしょ。
下からみたら、当然小さく見えている。
だけどドールハウスは、上から見るので、あえて小さくして、見る側を重視して作ります。
正確に作りすぎると建築模型になってしまい、人間味のない資料になってしまいますものね、
生活感があって、人間味があるもの・・これが私の考えるドールハウスです。
たまたま、ドールハウスという言葉を使っていますが、実際は何か違う名称でもいいのではと思っています。
ドールハウスはクラフトであり、趣味だからカテゴリがない。
でも、今はまだまだ趣味の世界だが、これをミニチュア「アート」というところまで高めていきたいですね。
あるものをただ単に小さく作るのは匠の世界であって芸術ではないので技術を越したものを作りっていきたい。単に小さいものを精密に作るという技術だけで終わらず、そこから作家独自の表現力があってこそ芸術になりうると思います。
最近の作家の方々は表現が進んできたし、ドールハウスになじみのない方でも作品を観ただけでその作品の意図が感じ取れるような作品にめぐり合える展示会を開催していきたいですね。
最低限度、表現したい物を作れる基礎的な技術は必要ですが、そこから自分の表現の世界へ進む人と、小さいものへの精度を追求する人とに分かれると思います。
2次元は絵画、3次元はミニチュアとすれば、われわれの目指すのはミニチュアを使って自分の表現したいものを作るアーティストだと思います。
和のミニチュアへの影響は?
お客さんが増えているわけでもなく・・・(笑)
よく展示会で孫を連れたおばあさんが、ミニチュアを見ながら、
孫の「これは何?」という質問に手取り足取り教えている光景が微笑ましくて好きです。
よく言われることですが、電気もあり、携帯やパソコンがある現代人は便利にはなったが、幸せなのか?
それらがなかったから、昭和は幸せでなかったのか?・・・・。
私が思うのは、今の子供たちより、昭和の子供たちの方に夢があった分、幸せだったのではないかと思います。
となりのおっちゃんに悪いことをしたら怒られた経験とかあるのですが、悪いものは悪いと知らない子にも怒る。
そういう大人が多かったように思う。
人との関わりが多く、確かに今と比べると貧しかったが、夢があり、希望があった。そういういい時代だったと。
作品を通して、そういうただのノスタルジーだけではなく、
「ホッとする」「安らぐ」といった心の栄養のようなものを受け取ってもらえればうれしいです。